〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜あなたを縛りつけるような
彼のワガママも、愛しく思える時
がきっとくるはずだから――。
――愛の言霊――
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プレ思春期というものがあります。いわゆる心と体が恋愛できるように
なるまえの、準備期間といえるものです。簡単に言えば、恋に恋するよ
うな状態であり『妄想』に近い模擬恋愛をしたりする時期のことをさし
ます。まれにそのプレ思春期のまま、大人になる人がいます。それは、
幻の鮭「鮭児(ケイジ)」のようなもので、大人の鮭の群れに混じった
子どもの鮭を言います。よく女性が『少年のような心をもった男性が好
み』と聞きますが、実際どうなのでしょう?僕も、一次はその線で22、
3の頃かな。『昨日、朝が来るまで将来を語り合っちゃってさ』とか、
『薄汚い大人の世界に汚されていく自分が嫌なんだよね』なんて言って
ましたがいっこうに手応えがありませんでした。きっと、女性がさす、
少年とはもっと年少で、鼻水をたらして、それを袖で拭くからそこが黒
光りしてて、あだ名が「青っぱな」みたいなのがそれかもしれません。
■星空の数だけ出会いがあるのだから
僕はそのプレ思春期の頃の影響で、おなじ夢をよく見ます。それは高原
で、病気の療養に都会からきていた少女と出会い、一夏の恋する物語で
す。白いワンピースを着た、麦藁帽子の少女は、夏の幻であり、そして
今も僕は恋をしているのかもしれません。プレ思春期にはよく、こうい
う妄想に近い幻想をよく見ます。それは、子キツネが狩りの練習の為に
じゃれあうのとよく似ています。まあ、シュミレーションというもので
すかね。僕も、よく男同士で「どうやったらキスまでもっていける」か
とか、シュミレーションしたものですよ……。そこまで読んだあなた。
なーんだ。そんなことかぁ。と思ったかもしれません。でもね、男の子
が、大人の階段を上って君はまだシンデレラさになるまでの、大事な大
事な成長の過程なのです。そう。健康な男の子なら当たり前のことだし、
それは、普通の男の子ならみんなやってることだし、不潔でもなんでも
ないことだからです。『なんなら手伝ってあげよっか?』ぐらいの理解
を示してあげるべきです。もしも友達と同じ人を好きになってしまった
ら?兵法三十六計の【隔岸観火】は恋敵の自滅をじっくり待つという、
ある意味老獪ですらある、恋の高級テクニックの一つです。
■彼を見失いそうになってしまっても
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〜ライバルの自滅をじっくり待った杏子(24歳)の挑戦〜
杏子:「アタシがなんか言ってあげるよ。直接会ってさ。」
由紀:「わぁ。杏子サンキュー!今度なんかおごったげるね」
杏子:「でも、あんまり期待しないほうがいいと思うよ」
………そうして杏子のアフター5は………
杏子:「じゃ、ドライマティーニにしようかな」
伊藤:「何なの?急に呼び出したりして………」
杏子:「別に。ただ、由紀とどうなってんのかなぁ……って」
伊藤:「どうなってるのって俺の方は別になんとも思ってないし」
杏子:「あのコ、あなたにベタ惚れよ(笑)」
伊藤:「俺、興味すらないって、はっきり言ったんだけどなぁ」
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さぁ。ここです。杏子は親友の由紀をネタにして、孝治に近づいていま
す。由紀こそいい面の皮です。そう【隔岸観火】とはライバルの自滅を
待つ策なのです。いいですか?自滅を待つのです。二人が決定的にダメ
になるまえに手を出すと『略奪』になり、フラれてからだと『許される』
のです。この違いは将棋の「歩」と「と金」ほど違います。それから、
こんな女、嫌ぁ!と思うかもしれませんが、男の脳漿の8割が「あんか
け」でできているので「少しアクが強い女ほどキレイに見える」ものな
のです。そして『あのコ、あなたにベタ惚れよ』の一言、強烈です。こ
の一言で、由紀は一気にダメ女っぽくなってしまいます。やがて杏子
は、食べかけてたチェリーを孝治の口にそっと入れてこう言うのです。
杏子:「………あなたが、今、欲しいわ」
そうして、二人は愛欲のドアを開け、ネオンの中へ飛び出してゆく…。
〜兵法に学ぶ女の恋愛学 その9【隔岸観火】
−IRO& CHEMICAL CORPORASHIONS


