2007年04月16日

《イロ日記》娘が生まれたら成城に引っ越す腹を決めた


――大人になって、初めて食ったものがある。

tidori1.jpg ドリア。レバ刺し。イカ墨のパスタ。もずく。…
…大体、マックだって、 東京に来てはじめて食っ
たし、喫茶店でコーヒーを飲んだのも東京に来て
から。第一、田舎の人に、サテンで、時間を潰す
なんて発想はない。 国道沿いに『ドライブイン』
や『パチンコ屋』や『ラブホ』は鬼のようにあって
も、喫茶店は存在しないのだ。そして今日、運命の日……。

ステーキ屋で家人と肉を食ってると、隣りの席に家族連れが来た。ひと
しきり肉と戯れた後、ふと隣りを見ると、小学生の姉妹が、ステーキを
食っているのだ。俺は大人になってちゃんと市民税や健康保険を払うよ
うになってはじめて、ステーキを食べれるようになった。
いや、ステー
キとは名ばかりの代物を、母ちゃんがコープで買ってきて、それを食っ
たこともあるが……それが………この、まだ初潮もまだってガキが、ス
テーキを食って、しかもほとんど手をつけず残して『ラブ&ベリ』のカ
ードフォルダなんか眺めているのだ。

俺は、よほど『それ、食べないんだったら、いい?』って言おうかと思
った。畜生。ガキは、ベタにハンバーグだろう。どうして?どうして?
どうして何だ?と呟いて、俺は自分のふがいなさに、唇を噛みしめた。

―――東京。この街が憎い。

俺はいつか小金をこつこつ溜めて。娘が生まれたら成城に引っ越すのだ。
そして、娘を自分の家から成城大まで歩いて通学させるのだ。それを俺
の一生をかけた復讐劇にしようと思いながら、店を出た。春の宵の風が、
こころなしか冷たかった。

                  ■娘が生まれたら成城に引っ越す腹を決めた
posted by イロ室長 at 22:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 土曜はカメムシを探しにU | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

《イロ日記》管理課の女が俺を胡散臭げに見ていた。

  
管理課の女が、うさんくさそうに俺を見て「え?」と言った。

――「だから“眼鏡手当て”申請したいんだけど。」

tidori1.jpg 俺は早く用紙をよこせばりに手をカウンターに出
していた。そう、ついさっき《由美ぶ》に『えー
っ?イロっち、眼鏡手当てもらってないの!?眼鏡
かけてる人は、一日千円付くんだよ。』
と言い、
小嶋も『あれ、知らなかったんですか?月2万ぐら
いでるのに』というので、あわててD棟の管理部
までとりに来たのだ。

『ほら、眼鏡かけてる人は一日千円付くってやつなんだけど』
「いや、そういう手当てはないんですが……」

そこではじめて俺は気づいた。そして、もう二度とD棟付近を歩けな
いと思った。

 ★★★

   あまりしゃべらないけど、だけど後で
   たくさんのことを聞いたような気持ちになる、
   イロっちってそんな人。アタシにとってそんな人だよ


今日の思い出を言葉に残して。どうしようもならない痛みの中から、
何かを必死にとりだそうとしていて。身を焦がすような愛情すらと
どかない、そんなひどく穏やかで静寂な瞳に、君は手をかけている。

春の日差しの中、手のひらで、心地よさ気に弄んでいる。


                 ■管理課の女が俺を胡散臭げに見ていた

posted by イロ室長 at 00:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 土曜はカメムシを探しにU | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月14日

《イロ日記》世の中の奴らが俺のことばかり意地悪するので

――世の中の奴らが俺のことばかり意地悪するので。

tidori1.jpg だから俺は歩いて会社まで いっている。というの
は守衛の野郎が、君の家から会社までの距離は、
1.9`で、2`に100mたりないから、バイク通
勤は認めないと、許可証を没収したからだ。その
夜俺は泣いた。大体自転車はよくてバイクはダメ
なんてどういう理屈だろう?

きっと俺がカッコイイからだ。男の嫉妬ほど辛辣なものはないというから
なぁ。でもそれはしょうがないじゃない。そこらいにる兄ちゃんと、俺で
背負ってきた悲しみが違うのだ。そうか、だからか……。だから俺にな
ついている彼女達は時々悲しげに俺を眺めるのだ。所詮かなわぬ恋なのだ
と………ま、それはいいとして。

しかし、どうして世の中の奴らは俺のことばかり意地悪するのだろう?
世の中の薄汚い、小知恵の効いた奴らが、要領よく上級公務員になって
ここぞとばかりに男としての劣等感から俺にし返しするので、追徴課税
をされてしまった。だから俺は休みの日もバイトするはめになって。

『誰か手のあいている人にどんどん《自分から》仕事を教えてもらって、
 GW明けにはにはシフトに入れるように。』


でた。そういうやり方は。自主性の尊重。いうのではなくて、無責任と
いうのですよ。「……しょっぺぇ所に来たなぁ」と思いつつ。俺は「…
……………………」だった。(←人見知りして誰にも聞けず、ぼーっと
突っ立ってる)。

30過ぎてそんな気持ちを味わうとは思ってもみませんでした。

  
              ■家はセルフサービスだからと内藤の母ちゃんが言った
posted by イロ室長 at 00:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 土曜はカメムシを探しにU | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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