2007年04月16日

《イロ日記》管理課の女が俺を胡散臭げに見ていた。

  
管理課の女が、うさんくさそうに俺を見て「え?」と言った。

――「だから“眼鏡手当て”申請したいんだけど。」

tidori1.jpg 俺は早く用紙をよこせばりに手をカウンターに出
していた。そう、ついさっき《由美ぶ》に『えー
っ?イロっち、眼鏡手当てもらってないの!?眼鏡
かけてる人は、一日千円付くんだよ。』
と言い、
小嶋も『あれ、知らなかったんですか?月2万ぐら
いでるのに』というので、あわててD棟の管理部
までとりに来たのだ。

『ほら、眼鏡かけてる人は一日千円付くってやつなんだけど』
「いや、そういう手当てはないんですが……」

そこではじめて俺は気づいた。そして、もう二度とD棟付近を歩けな
いと思った。

 ★★★

   あまりしゃべらないけど、だけど後で
   たくさんのことを聞いたような気持ちになる、
   イロっちってそんな人。アタシにとってそんな人だよ


今日の思い出を言葉に残して。どうしようもならない痛みの中から、
何かを必死にとりだそうとしていて。身を焦がすような愛情すらと
どかない、そんなひどく穏やかで静寂な瞳に、君は手をかけている。

春の日差しの中、手のひらで、心地よさ気に弄んでいる。


                 ■管理課の女が俺を胡散臭げに見ていた

posted by イロ室長 at 00:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 土曜はカメムシを探しにU | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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